【コラボ】忘れられないヒト

見つめ合った佳乃は、眉間にしわを寄せて、目を真っ赤にしている。
泣くのを、こらえているかのように。




「俺が頼れる男になったら、貴方を迎えに来ても、良いですか?」





「それで、その時佳乃さんが俺の事忘れて無かったら、俺と、け・・・」







「結婚して下さい!!!」







驚いて見開いた佳乃の目から、一粒涙が落ちる。
落ちた涙は会議室のじゅうたんにしみて、すぐに消えた。