「失礼します。お待たせして、申し訳ありません。」 一気に緊張が走る。 一礼して入ってきた、社長と佳乃。その後ろに、ショートカットの女性。 多分あれが、九条さんだろう。 関係の無い事を考えていないと、つい佳乃に目が行ってしまう。 九条は不健康なぐらい白い肌に、整った目鼻立ちの女性だが、無表情で人間味が無い。 話題のアンドロイドだと言われれば、そう見えてしまいそうだ。