一方。 崇文の方はというと、佳乃の思った通り、気まずくて連絡出来ずにいた。 残念ながら酔っぱらった挙句、ワガママで名前を呼んでもらって、キスまでしたのは全て、記憶に残ってしまっていた。 いっそ忘れていたのなら、こんなに気まずい事は無い。 (なんつーことしたんだ、俺・・・!) 目が覚めて、翼に土下座して謝り、腹を抱えて笑う深音と渚を睨んで、崇文は肩を落とした。