(よし、頑張ろう!) よく言えば、ポジティブ。 崇文の良いところだと、皆は言う。 「では、行きましょう。俺、店予約してあるんです。」 渚オススメのバーに、予約を入れておいた。 崇文はありがとうございますと頷く佳乃の手を取って、歩き出す。 握り返されることは無かったが、振り払われる事もなく、少しだけ嬉しかった。