佳乃は困っていた。 何かと問われれば、もちろん、昼間の崇文の事である。 夜になって一人の部屋に帰れば、携帯に崇文からの留守電が入っていたのだ。 彼らWORLDS ENDをイメージキャラクターとして起用するに当たって、プロフィールは一通り頭に叩き込んだ。 年末の歌合戦も、実家で流れていたので、見ている。 だから、崇文の年齢も知っていた。