「誰この子?
超可愛いじゃん。」
その祐也くんと
いうらしい男の子は
私を見てそう言った。
「あ?この子?
あの噂の愛空ちゃんだよ。」
「あぁーー
この子が噂の愛空姫?
噂通りじゃん。」
愛空姫?
「あっ!
愛空ちゃん紹介するね。
こいつは菊地祐也。
一応私の彼氏だよ。
よろしくねっっ!!」
よく見ると
菊地くんは
かっこいい系の顔。
いわゆるイケメンの顔をしていた。
美男美女って
感じ。
仲の良さそうな
2人を見ていて
私は久しぶりに
付き合う事を羨ましいと思った。
「あれぇー
何してんのぉー?」
そう言いながら
菊地くんの
顔の横からひょこっと
顔を出したその男の子は
くりくりの大きな目に
薄くて赤い唇
筋の通った鼻に
ナチュラルな感じの
茶色の髪。
菊地くんとは
違ってかわいい感じの
顔をした
男の子。
絶対モテる
だろーなー。
それが
私のあなたに
対する第一印象だった。
