青空に届け


昼休みの終わりを
告げる鐘が鳴っているにも
かかわらず
私は立つことができなくて
そのまま階段にうずくまった。

期待してたわけじゃない。
期待なんてしちゃいけないんだ。

本気で
私のことを好きなんて
声とか関係ないなんて
思ってくれる人なんてどこにもいないんだ。

自分でそう思い
自分で傷つく。

声も友達も
恋愛も家族も生きる希望も
失ってしまった私に残るものなんて何もないんだ。

昔はもう少し
ポジティブだった気がする。
いつからこんなにも
マイナスな思考に変わってしまったんだろう。

立つ気力なんてなかったけど
頑張って立ち上がった私は
そのまま教室に戻ることなく
学校を後にした。