「…ん、ぁ…」

強く、そしてたまに弱く、舌を絡める…原田の手は頭の後ろに固定される。

何時間…?いや、もっと短いかもしれない…あれから私は奴にされるがまま…

いつの間にブラジャーのホックが外れたんだろう。胸、腰、お腹、太ももを原田の舌が這い、そして強く吸われる。

「…っ!!い、や…」

「いやじゃないだろ?」

嫌だー…こんな姿を…東雲に…拓真に…みんなに見られたら…私はー…

「…ぁ、…んぅ…」

そう考えると涙が出てくる。何で私がこんな目に…しかも、ファーストキス…だったのに…っ!!

「…ふ、ぅ…」

「何だ、嬉しいのか?」

「ちが、…ん、!!」

喋らせないつもりか、原田がまたキスをした。激しく口内を荒らす。

ダメだー…頭がふわふわする…

何もー…考えられなくなるー…

「…んぁ…」

自分の息が聞こえる。両手両足はそのままで、なすすべもなく私は奴に堕ちようとしていた…

バンッ

「原田!!」

そこに、小さな救世主が現れた。…空君だ。傷だらけで、肩で息をしている。

「…チッ」

原田は舌打ちをして、私から離れた。そして空君に向かって手をかざしたー…

「…空君、逃げて…っ!!」

「え?」

ドガァンッ!!