神崎先生は、私が子供の頃が見てもらっていて、まぁ、お世辞でも若いとは言えない。
言っちゃ悪いけど、髪は薄くて、かなりのおっさんだ。
でも優しいから嫌いではない。
「調子はどう?」
「まぁまぁですね」
「痛みはある?」
「昨日よりはだいぶ良くなりました」
「そっか。じゃあ、点滴抜いて、座る練習をして、明日には車椅子に座れるようにしよう」
「はい」
神崎先生はそれだけ言って連れの先生たちと一緒に次の病室へ入って行った。
神崎先生が見えなくなると、ちぃすけは義足の足を慣れたように動かして、私には近づいてきた。

