あたしは頭の上にはてなが三つ並んだ。


そのくらい、いまのあたしにはこいつのいってることが理解できない。


「とりあえず屋上きて」

そう言われると袖をつかまれグイグイと引っ張られる。



「なんだよ」


屋上につくと同時にあたしは手を振り払って不機嫌そうな顔をした。


「ごめん」


「で、でもさ」


そういうと瀬戸は空を指差した



そこには360度空空空!!!


当たり前のことなんだけれどあたしにとってはすごいこと。

だっていつも校舎周りの木がちょくちょく邪魔していたのがまったくないしなにより風がより強く感じるもんだから真上をみてると飛んでる気分。



「すごーーいっ!!」



あたしは目をこれでもかってくらい光らせた。