ぐぅぅぅ


「やば、朝御飯食べてなかった」


今更そんな大事なことに気づき購買をみるが、ここの学校はお昼時にしか食べ物は売ってない。


「はぁ、もう帰ろうかな」


ため息をつきながら玄関のほうまで歩いてった。



ーーハァハァ、ッハァ








なんだとおもって後ろを向くと瀬戸が膝を抑えて息を切らしていた。


「なにしてんだ、あんた...?」


「・・・はは、廊下の窓から海乃さんが見えたからつい」



ついって、用があるわけでもないだろう

「どうしたの?」


あたしは顔を覗き込んだ。


「わっ!!!」


瀬戸は後ろに倒れて腰を強打。


「あ、わりぃ。大丈夫?」


あたしは手を伸ばすが、瀬戸は避けるように立ち上がるとほこりを払った。


「俺、海乃さんと話したい」