それからのあたしはどんなに痛くてもつらくても絶対泣かなかった。


泣いたら負け


そうおもって、どんなことも耐えた。



見た目も変えたくて中学上がってすぐ茶髪に染めた。


それからピアスも開けた。


まわりとはちがう格好をした。


そんなあたしをみんなは【不良】だとか【ヤンキー】と呼んできた。


怖がって近づかなくなる人もいれば


かっこいいと近づいてくるそこらへんの出来そこないのヤンキー



とにかくあたしはいろんな意味でまわりから一目置かれていた。



喧嘩を売られれば女であろうが男であろうが買ってやった。



お父さんに殴られた傷もそれで隠せた。



まわりのみんなは「また喧嘩したの?強いね」って言うから。



あたしは全然強くなんてない。





誰かに愛されたい。




心のどこかでそう思ってこの4年間過ごしてきた。