授業中の彼女はよく、佐久間か健に勉強をきいていた。
休み時間になれば俺も入って4人で話すことが多かった。しかし、俺も彼女に頼ってほしかった。
しかも高津さんは2人のことを“享くん”“健くん”と名前で呼ぶのに対して、俺のことは“松山くん”と呼ぶ。そのへんの2人との違いにも少し胸が痛んだ。
「あの、高津さん…」
「ん?どしたの?“松山くん”」
ほら、その笑顔。その笑顔は俺にも、佐久間にも健にも、女子にも他の男子にも、平等にあったかい気持ちにさせてくれる。
それがむしろツラかったりもした。
「いや、何でもない」
「…そっか!」

