けっきょく集中できないまま時計は4時15分をまわっていた。閉館を知らせるアナウンスが館内にひびく。 健は用事があるからと先に帰っていた。 俺が帰りの支度をしていると高津さんが立ち上がり、目が合った。 彼女は頬をピンク色に染め、小さな手を精一杯開き手を振りながら声は出さずに口を動かした。 “バイバイ”