4月9日
俺、松山春樹[マツヤマハルキ]は今日から高校2年になる。
去年のクラスはさんざんだった。
静寂という言葉が似合いすぎるくらい、氷河期のようなクラスだった。
そのせいもあってかはなのかは分からないが、今年のクラスには少し期待していた。
前例より悪いわけがない。
そういう安心もあった。
胸をはずませて学校に向かう。
1年間は最低通い、見慣れたはずの通学路ですらまるでハリウッドでレッドカーペットを歩くような気分だった。
もちろん、そんな経験はしたことがないが。
それでもきっと、こんな気分なんだろうなと思いながら自転車を走らせた。
そんな想像すら楽しくなってくるほど、俺はワクワクしていた。

