密やかに落として

「このままどこかへ行こう」

「どこへ?」
吐息のような声が漏れた。


「君の好きなとこ」
彼の冷たい指が私の髪をかきあげる。

「どこがいい?いやらし系のラブホ?それとも・・・・・・」
「な・・・」


彼のそんな言葉に、私は一気に熱くなった。

身体ががくがくと震えているのが、自分でも分かった。


「俺と付き合って。ずっと好きだった」