しばらく歩くと、
大きな桜の木がある壬生寺に着いた。

美恋「懐かしいね…」

美恋はそっと桜の幹に触れた。

美愛「そうだな。」

美恋から数歩離れたところから
美愛が答えた。

美恋「この木、確か樹齢150年だったよね、150年前って江戸時代か…。江戸時代ってどんなところなんだろ。」

美愛「江戸時代に興味あるのか?」

美恋「江戸時代じゃなくて、この木を埋めた人に会ってみたいの。凄く優しく、愛されて育ったみたいだから。」

美愛「そうか…。」