桜咲く



ー局長室ー


美恋(し、視線が痛い…。)


土方「そこに座れ。」


土方に命令されたとおりに2人は座った。


沖田はいつのまにか皆の隣り座っていた。


土方「おまえら、名前は?」


美愛「人に名前を聞く時は自分から名乗れ阿保土方。」


近藤「あっはっは!トシにそんなこと言える女子は君くらいだろう。」


土方「知ってんなら聞くなよ!!ってか何故俺の名前知ってんだ?!場合によっては…」


ーーチャキッ


土方「斬るぞ?」


美愛「どうぞ?」


これには美恋以外みんなびっくりした。
ただのはったりや、強がりではなく本当に顔色一つ変えないのだ。


沖田「どうしてそんなことを言うのです?」


少し悲しい顔をして沖田が問う。


美愛「話す義理はない。」


近藤「では、とりあえず名前を教えてくれないか?私は、壬生浪士組局長、近藤勇だ。」


優しく笑う近藤に、美愛も根負けしたようだ。


美愛「春木美愛だ。」


美恋「春木美恋です。」


山南「おや、あなた達は姉妹ですか?」


美愛「あぁ、双子だ。」


藤堂「凄いね!俺、双子って初めて見た!」


ジロリと土方に睨まれ、藤堂は大人しくなった。


土方「どうして、俺の名前を知っていた?」


美愛「……」


沖田「どうして話してくれないのです?」


美恋「信じてくれないから。」