優希side


『そういえば、優希!
今日用事あるから、
正門で待っててね!
先に帰っちゃダメだよ!

by あなたの可愛い妹 雨美』


四時限目のあと雨美から
送られてきたメールを
オレは見返していた。


そして律儀に
正門で待っている。

今のこの状況を悔やんでいた。

―こんな事なら待たずに
さっさと帰りゃよかった。


自分から約束してきたくせに
雨美は全く来る気配がない。


―しょうがない、
雨美のクラスまで行くか…。



オレは、雨美のクラス
2‐Fまで行くことになった。