―職員室のコピー機、
生徒は使えないはず
なんだけどな…。


…ま、いっか。
勝手に使って
怒られるの雨美ちゃんだし。


多分長いから帰ろっかな。


そう思いドアを
開けようとしたが
大事なことに気がついた。


―…スケッチブック

ないじゃん。


スケッチブックが無いことに
気がついた私は

同時に、無いと帰れないと
いうことにも
気がついたんだ。


まだ帰れないと思うと
だんだん眠くなってきたので
元々いた場所に戻り
寝ながら雨美

―いや、スケッチブック―

の帰りを待つことにした。