「うっ・・ひっく・・」




誰もいない日暮れの公園
赤くなったひざを抑えて泣いているわたし





そんなわたしを・・・いつも見つけてくれる。






『あっ!なぁーっちゃん♪やっと見つけた~』






そう言って笑顔で駆け寄ってくる





わたしと同じ顔の妹。




『なっちゃん?あっ痛そう・・大丈夫?』




自分と同じ顔が眉をハの字にして話しかけてくる




「うえーんっ痛いようーっ」




少しホっとしてさらに泣き出すわたし・・



困り果てたもう一つの同じ顔






『なっちゃん。大丈夫だよ!まながなっちゃんの痛いの分けてあげる!』



そうして自分と同じ顔が唱えてくれた





魔法の言葉・・・





そのたった一言ですぐに笑顔になれた。











『まなと――…』

―――――――――
―――――――――――――