「…………………っ」



もう何度となくやって来た、慎吾くんの家。


昨日こそが最後だと思ってたけど、今度こそ最後だもん。



ううん、次にもしこの家に来る事があるとするならば…それは、盆子原さんの恋人としてだ。



その時、慎吾くんは私にどんな顔をするだろう。


怒るかな。

悲しむかも。


…何にしても、絶対ビックリさせちゃうよね。



でもそれを少しでも軽減させる為にも、今日はここに来る事に意味があるんだ…!




「…………ふぅ…」



一度大きく深呼吸するとギュッと拳を握りしめた。

そして人差し指を出すと私は、インターフォンのボタンをゆっくりと押した。




――ピンポ…



「いらっしゃい、ひなぁ!」



「っっ!」



まだインターフォンのボタンから指を離していない間に、もうドアをバンと大きく開けて出て来た慎吾くん。



昨日もそうだったけど、もしかしてすぐそこで待ってたって言うの!?


て事は、やっぱり私のケータイは慎吾くんが持ってるんだわ!!