「ヒナちゃん、最近どうしたの?
何かスゴくかわいくなったじゃない?」



「えっ」



作り終わったサラダを、陳列棚に並べている時だった。


同じくできたての筑前煮を陳列棚まで持ってきた小山さんが、そう私に言ってきたので驚いた。



「それは、やっぱり化粧効果ですかね。
似合ってるか自信ないんですけど」



あの日イチゴバラさんに「綺麗にしている」なんて言われてから、ちょっと意識して化粧をするようになった私。


以前は、子どもが化粧してるみたいで気取った感があるかなと抵抗があってしなかったんだけどね。

私も単純な性格みたいで、キレイなんて言われると嬉しくなって、調子に乗っているわけなのだ。



「若い子は化粧のノリも違うからいいわねぇ。
あたしらは年だから、厚く化粧しないととても見せらんない顔なのよ?」



見せらんない顔ってどんなですかーっ

…なんて、心の中で思いながら苦笑いをしてしまった。


ってそれよりも、29歳はまだ若い子に入るんでしょうかねっ。