ソファにくっついて座ったまま、慎吾くんは私の身体に両腕をまわして横から抱きしめてきた。



「――――…っ」



Tシャツの袖から覗く彼の腕が、急に男の子を意識してしまいドキドキしちゃう。


身体もあたっちゃって、エアコンで涼しい部屋なのに、そこだけ熱いの。



「ひな、早くいいって言ってよ。
俺ガマンできなくなっちゃう」



「ぇ…と…っ」



ここで私がいいよって言ったら、多分きっと私はこのまま慎吾くんに食べられちゃうんだ。



「………………っ」



だんだん身体がドキドキというより、ウズウズしてきた。


どうしようっ

別に、嫌じゃない。
慎吾くんになら私、食べられちゃってもいいかも。

だけど…



「で でもねっ、そういうのって、好きな人とするものじゃ……」


「俺、好きだよ」



「――――――っ」




ためらいもなく言った慎吾くんは、私の反応を伺うように下から顔を覗き込ませたの。