希望(ノゾム)の言葉を聞いて、未来は冷静な口調で答えた。


「あの事件はあたしが悪いわけじゃない。
アイツ等が色々とうるさく言ってきたから、静かにするためにその中の一人を殴ったまでだ。
アイツ等がうるさく言わなかったら、あんな事件は起きなかったよ。」



希望は溜め息をつきながら言った。


「でもな。
未来は空手の有段者だろ?だったら、人を殴ったら、どうなるかぐらいかわかるだろうが。
お前は普通の人間とは力が違うんだから。
あの後からだろう?お前が独りで……」



「それ以上は言うな。」


未来はついつい大声を出していた。そして、



「あっ!ごめん。
急に大きな声をだしちゃって。」



そう言い、ふと時計を見ると6時を回っていた。