私立伏見学園、小高い丘の上にあり、校内からは近くの海が一望できる、生徒の個性を重んじる学校であり、周りの高校に比べればゆるい学校の部類に入るだろう。
個性を意識する学校だけあって、部活数も多く、帰宅部が正式に設立されていたりもする。(そのため部活に入部していない生徒はいない)
そんな学校に1人の少女が通っていた。
「木崎加奈」
腰まで伸びる金色の髪が特徴の
容姿端麗で才色兼備な・・完璧美少女だ。
そんな彼女でも、午後の授業ではやはり眠くなるらしく・・呆けながら窓の外を見ていた。
そして、横にある空席に目を向ける。
「はぁ・・・またサボってるわね・・・」と小声で愚痴る。
そしてまた、窓の外を見る・・とそこには・・・
「----ッつ!?」
見慣れた幼馴染の姿と、その後ろで地面に座り込んでいる女性、そして刀を生やした男。


