悠馬はおもいっきり地面を蹴り、人間離れした跳躍力で体育館の天井に着地、さらに
もう一回大きくジャンプし、中年男と女性の間に降り立った。







「うっわ・・こいつぁ・・近くで見るとマジでキモいな・・・おい、おっさん!聞えてんのか?おい!」







呼びかけてみるが、反応する気配はない。







ゆっくり、ゆっくりと歩み寄ってくる、まるでゾンビだ。







もうすでにこの時点で、悠馬たちの非日常は始まっていた。