異能者と悪魔と時々子猫







悠馬が駆け出して数秒後、青犬が振り返った瞬間に大きな音がした。





列になって歩いていたゴブリンの先頭の一匹が、悠馬の蹴りによって吹っ飛ばされたのだ。




「キーーー!!!」先頭の後ろにいたゴブリンが声を上げる、それと同時にその後ろにいたゴブリン達が装備していた棍棒を抜き取って悠馬を囲んだ。



そのころ青犬は「あのアホっ!!」といい、腰につけている双銃に手をかけたが、「いや・・?これは天草悠馬の実力を見るにはいい機会だ」と思い直したので、高くジャンプして木の上からしばらく様子見をすることにした。



「20匹ってとこだな・・・まぁ、余裕だな。かかってこいよ、まとめて全員」



悠馬は手招きのジェスチャーでゴブリンを挑発する。



「キーーーー!!!!!」怒り狂ったゴブリンは、棍棒を振り上げるが、振り上げた瞬間に、そのゴブリンのもとに接近し、がら空きになった腹に無数のパンチをお見舞いしてゴブリンを吹っ飛ばした。



先方から二匹、ゴブリンが武器を捨てて飛び込んでくる。悠馬は一匹を右手で頭を掴み、横に放り投げ、もう一匹は右足でかかと落としをして地面に頭を減り込ませた。



さらに後方から二匹のゴブリンが飛びかかってくる。悠馬はゴブリンの足と地面の間をスライディングでくぐり抜け、ゴブリンの後ろに回り、二匹の首をつかんで上に放り投げ、蹴りで空に吹っ飛ばした。



そしてしばらく戦闘を続けていると、ズシンズシンと地面が揺れ、ボスゴブリンが現れた。



体は悠馬の倍以上。木の上で見ていた青犬はニヤリと笑って言う「さぁ、どうする?天草悠馬」



だが、笑っていたのは青犬だけではなかった。巨大なゴブリンを前に、悠馬はニヤリと笑って言う。



「ぶっ倒す!!!!」