異能者と悪魔と時々子猫





一方、悠馬達はというと森の中で迷っていた。



「おい、青犬!お前この世界の住民だろ!?なんで案内がいるのに迷子になってんだよ・・俺ら・・・」




「ここは慎重に通らないと、我らでも迷ってしまう、そんな森なんだよ・・まさかこんなところに通じてしまうとは・・赤猫たちは無事だといいが・・・」




「ったく・・そもそもこの森の名前・・「始まりの森」だっけ?なんでそんなRPGだったら一番最初に行くダンジョンみたいな名前のくせに、こんなに難易度高いんだ?「遭難生活始まりの森」なんじゃねぇの?ここ・・」



ぶつくさ文句を言いながら、自分の腰くらいまである草をかき分けながら進む2人。



すると急に青犬がしゃがみんだ。



「おい、そした?腹でも痛くなったか?」と悠馬が冗談を言いながら青犬に尋ねる。



すると青犬は「足音が聞える、多分モンスターだろう。私1人なら戦ってもよかったが、お前は一応客人だ、怪我をさせるわけにはいかない・・この場はやり過ごすぞ」



と言い、周辺を鋭い目つきで見回す。



「ん?あれじゃねぇか?」今まで立ちっぱなしだった悠馬が、前方に見える緑色の人型モンスターの列を発見した。



「あれは・・ゴブリンか・・この距離なら気づかれんだろう・・さて、多少遠回りになるが後方から行くとするか」




言って、この場を離れようとする青犬に、悠馬は一言かけた。




「・・・・なぁ・・・あいつら・・・強いのか?」





「まぁ・・そこそこな・・この森にいるモンスターの中なら1位か2位を争うくらいだろう」



それを聞くと、悠馬はにやけてこう言った。「へぇ・・・そうかい・・・」・・・・・・ドンッ!!!!!!


もうすでに青犬の前に悠馬の姿はなかった。