ザザッ!!
植込みの中から二人は飛び出す。
青犬は走りながら自分の相棒、双銃「バーディス」を腰のホルスターから抜き取る
赤猫はシュッと鋭く尖った自分の爪をむき出しにした。
音もなく疾走する2人。
「天草悠馬と木崎加奈は、こちらに気づいていないようだな」青犬が独り言のように言う。
「そうみたいですね~今回の任務は早く終わりそうですにゃ~☆」と赤猫。
目標の二人には残り約10mと言ったところだ。いよいよ2人の表情も真剣なものに変わっていく。
が・・・・・目の前に2人はいなかった。
「なっ!?・・・・上だっ!!!!!」青犬と赤猫の頭上には、先ほどまで目の前にいた天草悠馬と木崎加奈の姿があった。
「ぐあっ!?」「にゃふッ☆」と奇声をあげて倒れる2人、悠馬たちが頭に蹴りを食らわせたのだ。
そして二人は地面に降り立ち、体を「く」の字に曲げている二人を見てこう言った。
「さっきからバレバレなんだよ(なのよ)!!お前ら(あなた達)!!!!!」