あたしの名前は日下 夏羽。高校1年生。
好きな人がいるの。

彼女持ちなんだけどね・・・・。
その彼っていうのが、七瀬 莢太。
爽やかで、イケメンなのにクールで、無愛想。なのに彼女には一途ってか、優しい。ほかの人の時とは大違い・・・!

そんな、優しくて一途な彼に片思い中・・・。
『すごく彼女大事にしてる』感がいい。
『無愛想なのに一途』感がいい。
あたしが彼女だったらいいのに・・・。

好きだよ・・・・
諦めきれないくらい、好き。

でも、叶わないから『一番の親友』でもいい。
そばにいたい。
だからいる。

彼女さんに悪ぃよ。
でも、
きょーたのそばにいたいの。

今年だけ・・・・!
同じクラスである時だけ・・・!

今日もほら・・・・

「きょ~たっ♪おっはぁ~」
「・・・あ、夏羽、おはよ」
「ま~たべんきょ??」
「ああ」
「難しい・・・(泣)」
「これはこの学年じゃ習わないよ(笑)」
「どうりで難しい・・・」
「後で教える。」
「わかた!!」
「ちっちゃい『つ』足りてないよ」
「わ・・・ワザと!」
「ふ~ん・・・(笑)」
「わ~ら~う~な~!!」
「だって・・・(笑)」

もうっ!!
いっつもからかってくるんだからぁ!!
でも・・・あたしだけにしてくれるの。
あたしだけの特権♪
彼女にもしない。彼女には優しいから、わがままを聞いてるの。
優しいな・・・・。

そこが・・・好き///なんだ。