自分でも、びっくりして、走ってその場から逃げてしまった。
無我夢中で走って、たどりついたのは、屋上だった。
少し風が吹いていて、街全部が見えて。
嫌なこと全部を忘れられそうだった。
でも、屋上は行ってはいけないというきまりなのに、なんで開いているんだろう。
って…いつも開いてるのかな…
今まで、1度も来たことがないからわからなかった。
まぁいいや。
とにかく今は、1人になりたかった。
あたりを見回しながら、歩いていると、人影が見えた。
それは、男子生徒だった。街の景色を見ていて、後ろ姿だけだけど…。
そのとき、向こうも私に気づいたようで、振り返った。
―ドキッ―
私は、ドアの方へ走って戻った。
