「あー･･･みんな帰っちゃったかな」
しょうがなく私は携帯を取り出しメールしながら歩く。
葉月にメールしたら、小室くんと一緒にいるって返事が来た。
はあー･･･私も彼氏ほしい！
そう思い込んでいると、ドンッっと誰かにぶつかった。
それと同時に氷を触ったような冷たさ。
「あの･･･大丈夫ですか？ていうか、すみません！」
私はぺこりと頭を下げる。そして、ぶつかった人をﾁﾗｯと見た。
「い･･･お願いしま･･･す･･････」
と、ぶつかった人は倒れこむ。
「えええっすごい熱･･･！まって、今私の家に連れてくから･･･！」
って、何言ってるの私は･･･。知らない人を家に連れ込むなんてできないのに。
でも、一人でも命を無駄にしちゃいけない･･･！
あの時から、そう誓ったんだから･･････。
