ピンポーン



鳴り響くインターホン。


家におんのは俺一人。



「はぁい」



ガチャとドアを開けるとそこには愛しい彼女の姿が…



「きゃーっ拓人ひさしぶりっ元気ー?」

「…ちょ、なんなん?え、なんでおかん…」



俺に熱い抱擁をしてきたのは、小さくて愛しい彼女ではなく、でかくてうるさい母親だった。



「いやー急にお好み焼き食べたくなってな、帰ってきてん!」



あーそうですか


ほんま自由人


連絡もなしにいきなりすぎる



「てか、あんた熱ない?熱あるんちゃん」


そう言っておでこをくっつける母



「ちょっやめろって…」



ガチャ



「…きゃあああああああ!!!」



「ゆ、友里誤解や!」



いきなり開いたドア


いや俺がさっき、メールしてんけどな


鍵あいてるから勝手に入ってきてって


せやけどなんなんこのバッドタイミング…