「…お昼過ぎに行く。なにか食べたいのある?」


沈黙を破ったのは、友里だった。



「え、ほんまに?」


「うん。なんかあったらメールしてな。」


電話を切ってから、にやにやがとまらない。


まさかほんまにきてくれることになるとは思ってなかった。


きてほしいのは本心やったけど、でもやっぱ現実的にむりやろっておもってたし。



沈黙の間、あーなんでわがまま言うたんやろなんて後悔でいっぱいやった。


結果的にやけど、たまにはわがまま言うのもええもんやな。



友里が来るまでに、シャワーくらい浴びとこ。


朝やし、熱下がってるからな。



「顔にやけてんで。気持ち悪い。」


「…っただいまくらい言えや」



牛乳を片手に、ボソッと冷たい言葉を吐いた次女の瑠奈。



「あたし今日、デートやから。晩ご飯なんかリクエストあったらメールして。帰りスーパー寄るから。」



それだけ言い残して、部屋へ消えていった。


なんか、ませてる…


中2てこんなもんか。