制服のまま寝たたっくんのYシャツはしわくちゃになってた。


第3まで開けられたボタンがエロすぎて、直視できない。


運動部入ってへんのに、胸板厚いねんなあ。


なんてなんだかんだ観察したり。



先週母親から送られてきた荷物の中に、夏休みに里帰りしたときに忘れていった弟の服があったのを思い出し、たっくんにきせた。


あたしの大学入学と同時に博多に転勤になり、あたしは大学が決まってたからひとりこの地に残り一人暮らしを始めた。


最初は弟も一緒にあたしと暮らすってなってたんやけど、心優しい弟は初めての地に父と母だけというのは不安だといってついていった。


そして、父も母も新しい環境になれた頃、弟はこっちの大学を受け帰ってきたのだ。


最寄りはあたしと同じ駅やけど、全くの反対で荷物は二人に別々に送ると送料がかかるからという理由でこうしてあたしの家に送られてくる。


けど、あたしが思うに母の優しさなんじゃないかななんて…


あたしと弟が会う機会をつくってくれてるような、そんな気がする。