こうやって横にたっくんがおるのって、なんか新鮮。
「なんで、たっくんがおんの?」
立ち上がってカーテンを開けてるたっくん。
左目をこすりながら、ゆっくり体を起こしてきいた。
何いってんねんとでも言わんばかりに、大きく目を見開いて振りかえった。
「友里が一緒に寝て言うてきたんやん。」
え?
うそー!
なに言っちゃってんの、あたし!
やばいやばいっ
顔が熱すぎる。
てか、迷惑やったよな?
たっくんち、ご両親が海外で働いてるから、たっくんが家事してるいうてたし。
やから、部活なんもしてないって。
あたしのせいで、家に妹さん置いちゃうなんて…
申し訳なさ過ぎる。
「そんな眉間にしわ寄せて、泣きそうな顔せんでいーから。」
な?
と、言って右手の親指と人差し指であたしの眉間のしわを伸ばす。
ほんま優しすぎ。