「でもビビビてきたんやろ?」
「あーうん。」
て、なに簡単に認めてんねん、俺。
やっぱ好きなんかな。
「ま、俺は応援するで。拓人がにやにやしてノロケるとかめっちゃ興味あるしな!」
「お前みたいににやにやせんから。」
「はいはい。いやー楽しくなりそうやなー。ルンルーン」
ポテトを加えながら、上機嫌のマツを横目に俺は心の中で静かにため息をついた。
そもそもこれって禁断ってやつで。
叶う確率なんてもんは、果てしなくゼロに近いわけで。
あーどうしたらいいんかわからん。
好きと口にしてしまうと、急に明確なものになったような感じがする。
「とりあえず、仲よくなるとこからやな。他の女子に接するみたいに冷たくしてたら、距離は縮まるどころか怖がられて遠ざかるからな。」
キャーキャー寄ってくるやつらが嫌なだけで、別に女嫌いとかじゃないからその点はたぶん問題ないはず。
だからと言って、マツみたいなキャラにはなれんし…

