…よしっ
味は完璧やな。
10分くらいしてできた、雑炊を丸テーブルに置いて寝室へ入る。
「友里ーできたで」
ゆっくりベッドの横に腰かけて、顔を覗く。
うわ、めっちゃだるそう。
顔赤いし、大丈夫なんかな…
「…あ、たっくん」
「雑炊つくったから、もってくるな。」
うっすら目を開けた彼女の頭をそっと撫で、立ち上がる。
アツアツの雑炊を持って、部屋の電気をつけて再びベッドの横に腰を下ろす。
「起きれる?」
「ん」
ゆっくり体を起こし、雑炊をみてかすかに笑みをこぼす。
「たっくん、料理できるんやね。」
そう言ってれんげを持ち、ゆっくり口に運ぶ。
「ん、おいしー。ありがと」
「そりゃ、よかった。」
小さな一口。
ふぅふぅとする唇にどきんと胸が高鳴るのは、不健全なんかな。
かわいすぎて奪いたくなる。