少ししゃがんで白い小さな冷蔵庫を開ける。
うわ、めっちゃ整理されてる…
…ていうより、必要最低限しかないて言ったほうが正しいな。
一人暮らしってこんなもんか。
んー、卵と青葱発見!
冷凍庫にはー
うわ、真面目やなー
白米が一膳分に区切られ、きれいにラップされて日付まで書いてあった。
週末に炊いて、冷凍してんのか。
これで雑炊つくれるな。
「あ、熱計れよ」
キッチンから顔を出し、友里の姿を探す。
スウェットに着替えて、ベッドの上にうつぶせで大の字に寝てる。
色気の『い』の字もないわー。
「んー、38.7℃やった」
うわっ高すぎやろ。
顔真っ赤やし…
「雑炊つくるから、ちょっと待っとってな。」

