立ち上がり、んーと伸びをする。
携帯を開くと時刻は19時10分。
…と不在着信6件。
だれやねん…
「うわっ」
「ん?どしたん?」
まだ眠いのか座ったまま、左目をかきながら間抜けな声を出す友里。
「ちょっと家に電話するわ。」
はぁ…
どうせあれやろ、晩飯のことやろ。
自宅に電話をかけ、3コール目で
『もしもし?』
と言う声が聞こえた。
この声は、次女の瑠奈だ。
「あー俺やけど。電話ごめんな。…晩飯どした?」
『あたしが作った。
おねえは塾やから、いらんて言うし
あたしと菜々の分だけやったし。』
「あー悪かったな。
もうすぐ帰るから、ほんまごめんな。」
『えーよ、別に。
どうせ彼女やろ。
あたしらより彼女なんやろ。
わかってるし。
どーぞごゆっくり。』
ブチっときれた電話。
はぁ…

