そんなある日の昼休み。


あたしはいつものように、購買へ行きやきたてパンを買いに行く。


今日はなににしよかなー。


メロンパンもいいし、あーでもクリームパンも食べたいかも。


なんてのんきに考えてたら、ある会話が聞こえてきた。



「清野くん、最近よく笑うよな。」

「わかるわかるー!」

「前は話しかけずらかったけど、話してみたら案外普通やない?」



「そうそう!あたし告ろっかなー。」

「えー。みんなの清野くんやから!」



キャーキャー言う女子たち。


やっぱ、人気やねんな。


けどけどけど、たっくんはあたしのやもん!


…て、いつからこんな独占欲強くなったんやろ。


今までこんなことなかったのに。



「友里ちゃん、目ぇ怖い。」

「えっ?」



突然背後から聞こえた声。



「あー、しおりちゃんか。」

「あーてなんなん。失礼なー。てか、見すぎ。」



しおりちゃんの指差すほうには、あの女子たち。



「そんな見てたらみんなにばれるで。…じゃーな。」