「じゃあ、タイプとかは?」
「タイプかーそやなー。特にないな。…てかこれめっちゃプライベートになってない?あとにしよ!うん、あたしもみんなのこと知りたいから、これ書いてきて!」
にこっと笑って、自己紹介カードとやらを配りだした。
いくつやねん。
そう思いながらも、素早くシャーペンを握りしめ書く準備万端になってる俺。
おかしすぎる、こんなんキャラちゃうて…
「拓人、どしたん?お前さっきから、なんか変やで。なんかキャラちゃうわ」
「変とかお前に言われたないわ」
必死に抵抗してみたものの、やっぱマツから見てもおかしいらしい。
「…じゃあ、今日はこのへんで!また明日ー」
ばいばーいと手を振って、教室を出て行く生徒たち。
それを女子に囲まれながら、一人一人にばいばいと手を振り替えす彼女。
「…ははーん。そーゆーことか。…今日、部活終わんの早いから連絡したら、会おかーたっくん」
にひひと意味深な表情で迫ってくるマツ。
たっくんとか気持ち悪すぎて悪寒が…
「なんなん」
「いーからいーから、たっくんまたあとでねん」

