キーンコーン……
「…ごめん。これ持ってったらいいんやんな」
チャイムがなり突然離れた清野君。
後ろがスーッとする。
「…あ、うん」
戸惑いを隠せなくて、目がきょろきょろしてしまう。
「…そんな顔すんなや。期待するし。あと他の生徒の前で笑わんといて。…じゃ、先行くわ」
「ちょっ…」
『ちょっと待って』
そう言おうとしたのに、彼は振り返ることなく部屋をでていってしまった。
「…どーしよ。」
ほかの生徒の前で笑わんといてってどういうこと?
それって…
いや、それはない。
ないないない。
あったらあかんことやし。
変な期待も変な感情も持ったらあかん。
でも…
抱きしめられた背中に残る温かさを思い出し、カァと顔があつくなる。
…男子生徒の対応はなれてたはずなのに。
なんでこんな…

