「じゃあ、朝のHRはこれで終わりです。1時間目、英語やねんけど。ワークノート届いてて、取りに来てほしいから、悪いけど日直さん一緒にきて。…今日の日直はー、清野くん!よろしくな。」
本当はワーク一人でも持てるけど、さっき日直みたら清野くんやったから思わず頼んでしまった。
もっと話してみたい。
そう思ったから…
「たく、よかったやん。」
「うっせー。ばか。」
「照れんなって。」
ふと耳を傾けると聞こえてきた会話に、顔が赤くなりそうなのを必至で堪える。
堪えられてるかはわからんけど、頭を横に振って冷静さを取り戻そうとした。
「友里ちゃんなにしてん。」
一番前の席のしおりちゃんにくすっと笑われた。
『せっかく今日、可愛く髪巻いてんのにとれんで』
あ、そうやった。
あかんあかん。
今日は時間があったから、巻いたのにこんな頭振ったらあかんやん。
「…崩れた?」
「ううんーへーき。ほんまかわいーなあ。」
なんか若干ばかにされてる気もするけど、とれてないんやったらよかった。
清野君がこっちの方にくるのを確認してから歩き出した。

