一難去ってまた一難。
「友里ちゃーん、いつなったらデートしてくれるん?」
あ、きた。
金髪と赤髪。
ちょっとうっとうしい3年の目立つ二人組み。
一言で言えば、ちゃらい。
ま、適当に流せばいいねん。
向こうやって本気じゃないねんから。
「じゃじゃ、メアド教えてや。」
あたしのメアドなんか知ってどうするつもりやねん。
絶対いらんやろ。
「なんか用あるときは、学校に電話してくれたら、あたしにつながるで。」
にこっと笑ってごまかす。
「友里ちゃんケチー。」
「はいはい。…あ、清野くん!おはよー」
視線の先に見えた清野くん。
あ、今日はYシャツ青なんや。
青も似合うなー。
「え、あーおはよう。」
一瞬驚いたように、目を大きく見開きちょっと下を向いて小さな声で返事してくれた。
…かわいい。
こうやって1対1であいさつすることははじめてで、一瞬だけ彼の時間を独占したような気持ちになる。

