「夏木せーんせっ」
始業式が終わり、HRのあとクラスの数名の女子に囲まれていた。
「なあなあ、さっきの続きっ!」
「んー?」
「せやから、好きなタイプとかさっ」
にやにや笑う、女の子たち。
「その前にさ、あたしみんなの名前わからんからまずそっからな」
「え、あーそっか!」
といい、次々に自己紹介をしてくれた。
…ものの、覚えられへん。
ま、徐々にでいーよな?
「あたしらの紹介は終わったから!ほら、友里ちゃんの番やで」
友里ちゃんて友達か!
て突っ込みたくなるけど、内心うれしい。
そりゃ仲良くしたいし。
度はすぎたらあかんとは思うけどな。

