「夏木先生?」

「え、あ…はい!ぜひ!よろしくお願いします!」



「よかったよかった。では、寂しくなりますが…2学期からお願いしますね。残りの数週間思い出をつくってください。姉妹校ですし、いつでも遊びにきてくださいね。」



それから、月日は経って…



「では、今日からお願いしますね。」

「はい!よろしくお願いします!」



そうして向かった体育館。


ここで出会ってしまったんだ。


…彼に。


周りの音も耳に入ってこない。


あたしの視線の先には彼だけで。


もちろん顔もいいし、背も高いし見た目に惹かれたのは事実。


でもそれ以上に彼には人を寄せ付ける、魅了するものがあった。