「なんて?」
ていうか、俺がした質問の返事は?
と思ったが、独り言みたいな感じやったし聞こえてなかったんかな。
『しおりちゃんに、先生なんかあったん?て。あいつもまた冷たなったし、喧嘩した?て言われた。』
俺たちの関係を知っている二人のうちの一人。
もちろんもう一人は、マツ。
しおりって言うのは、俺の幼馴染。
腐れ縁みたいな存在で、友里と俺が付き合い出したとき雰囲気でそうやと思った。なんて言い当てたツワモノ。
「そんなん言ってたんや。」
やっぱさすがやな。
わかるやつには、わかんのか。
『でな、なんかあったら相談乗るって言ってくれた。
ほんま優しい子やねんな。
あ、あとな柴原先生やねんけど今年度はおるって。』
やっぱ聞こえてたんやん。
なんでこのタイミングで話戻ってんねん。
やっぱ、友里はおもろい。
「そっか。あいつやったら、信用できるで。て、言うても喧嘩してるわけちゃうし、特に相談もないやろうけど。」

