並んでみると、思ってたより小さかった先生。
俺の肩くらいしかない。
歩くたびに巻いてる髪が揺れる。
…触れたい。
「清野くんて、おっきいねんな。」
「え、あー。180くらい。てか先生がちっさすぎやねん。」
自分の頭に手をおいて、俺の頭のほうに手をのばし、上目遣いで見上げてくる。
こういうのほんまやばい。
胸が締め付けられる。
「えーこれでも160近くあんねんで?」
「近くてなんやねん、地味に盛ってるし。」
『そんなちっさくないねんけどなー。』
て、小声で言ってる姿が可愛らしくて思わず、ふっと小さく笑みがこぼれる。
「…あ、清野くんの笑った顔初めてみた。いーな、笑顔!うんっ全然冷たくないやん。」
笑顔がいい…?
初めて言われた。
てか、その顔反則やろ。
「あ、赤くなった。かわいー」
きゃははと笑う先生。
なんなん。
誘ってんの?
この目…
俺をこんな想いにさせてること、絶対自覚ないし…

